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2017.04.04

国際グループ 創業 97 周年記念式典

2017年3月22日国際文化会館にて創業記念式典が行われました。

01西川社長

皆さんこんにちは、桜の開花に時を合わせたように、国際自動車の97回目の創業記念式典を迎えることができました。これはひとえに、今日ご臨席の皆さまをはじめ、関係者の皆さまのご努力のたまものと心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

当社の歴史

まず初めに当社の歴史を振り返ってみたいと思います。国際自動車は、大正9年(1920年)3月22日に設立されました。当時の中外商業新報(現・日本経済新聞)の商業登録欄には、商号が国際自動車株式会社、本店は麹町区内幸町、目的は自動車賃貸・貨物輸送及び売買・修繕となっており、代表者は柴田虎太郎という記録が残されています。代表者の柴田虎太郎という方は、慶応2年(1866年)生まれで岡山県出身の方です。(大政奉還は1867年、明治元年は1868年)

もともとはハイヤー会社として

車両11台・乗務員13名体制でスタートし、内幸町の他に赤坂・日本橋「三越」にも営業所を設けていました。また関東大震災で営業所・車両が被災したとの記録も残っています。その後、昭和8年(1933年)には、NHKの前身であるJOAKとの取引が波多野元二常務の時にスタートしています。NHK様とは現在まで85年にわたる大変永い取引をさせて頂いているお取引先です。会社の歴史は第2次世界大戦を乗り越え、吸収合併により事業を拡大しタクシー・バス事業に展開されていきます現在に至るまでバブルの崩壊等、幾多の苦難がありました。しかしいかなる時も、社員が一丸となり苦境を乗り越えてきたからこそ、今の国際自動車があります。創業記念日は、kmブランドを支えて下さった先輩社員の皆さま、そしてお客さまに感謝を申し上げる重要な日だと考えております。この場をお借りして、改めて皆様に感謝を申し上げたいと思います。

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おめでとうございます

そして今日、永年勤続、無事故表彰を受けられる皆さま、大変におめでとうございます。表彰を受けられる皆さま方は、私たちの事業において最も重要である安全安心を支え、お客様の信頼にお応えいただいている宝の存在であります。またホスピタリティを体現されている模範の存在です。どうか、後続の社員のために、kmブランドの継承・指導をお願いしたいと思います。

(表彰者一覧)

勤続無事故表彰

 「タクシー」今後の方向性

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ここで、今の業界の動きとそれぞれの事業の今後の方向性について、触れておきたいと思います。ライドシェア対策の第一弾として1月30日に初乗り距離短縮運賃がスタートしました。報道等でご存知の通り、お客様の利用が促進され順調に推移しています。これから事前確定運賃・相乗り運賃などのライドシェア対策が加速し、この1年は大きな山場となります。弊社としても来るべきライドシェアに対抗するため、IT投資を行ってまいります。今年の秋には、そのベースとなる次世代タクシーシステムが完成する予定です。老朽化したデジタル無線システムを携帯電波網のIP無線に変更します。これに伴い無線機とナビがなくなり、タブレットに統合されます。スマホ配車アプリも導入いたします。乗務社員の皆さまの営業支援が可能となる需要予測システムも導入いたします。それにより生産性を向上させることが、システム改修の狙いです。機器類の操作が変更になるため、皆さまにはご苦労をおかけすると思いますが、ご協力をいただくようお願いいたします。

「ハイヤー」今後の方向性

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報道をはじめとして市場全体が縮小する傾向にありますが、伊勢志摩サミット、カルティエのハイジュエリーイベント、サウジアラビア国王の来日に伴う仕事など、国際会議やインバウンドの仕事が徐々に増加している傾向にあります。リーディングカンパニーとして、政府による働き方改革やハイヤー市場の変化に素早く対応し、確固たる経営基盤を構築するために、ハイヤー配車システムの更新やITを積極活用するなど、新たな事業展開にも積極的に挑戦をしてまいります。

「バス」今後の方向性

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昨年の軽井沢の事故を受けて安全管理体制の強化がされる中、お客さまの利用も、中長距離から短距離にシフトするという変化が出てきています。ケイエム観光バスとニュー東京観光バスの合併の効果を最大限に発揮し、さらなる営業強化を行っていこうと考えています。路線バス事業では、フラワーバスの運行を5月末日で撤退することを決定し、経営の効率化を図ってまいります。国際グループ全体としては、創業100周年に向けての残り3年間で、強靭な経営基盤を構築し、社員の皆さまが誇りを持って働き、家族の皆さまが安心していただける企業にするための重要な期間だと位置づけています。

スピード感のある変化

また、国際グループとしては、2020年までにホスピタリティを完成させることに集中していきたいと考えています。すなわち、kmと言えば、世界一の輸送サービスを提供するホスピタリティ企業と言われるようになることを目指してまいります。ホスピタリティを発揮し、お客さまからたくさんの“ありがとう”をいただいている社員の皆さまを賞賛し、表彰する機会等をつくっていきたいと考えています。

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一方、AIや自動運転技術により私たちの仕事のあり方も変っていくことは間違いありません。2020年を迎えるにあたって、次の100年を見据えた事業や仕事のあり方を社員自らが考え、生み出していく新たなプロジェクトを発足させたいと考えています。先行きが不透明で不確定の時代と言われているいま、社会やビジネス環境の変化はものすごいスピードで進んでいます。今までの常識や成功体験が全く通用しない時代になっています。個人も企業もこのスピード感のある変化にどう対応できるかが問われています。2020年3月22日創業100周年に向けて、今日を出発の日として、この大きな転換期を乗り越えていくことを全社員が約束し合い 挨拶に代えさせて頂きます。本日は、大変におめでとうございます。

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国際グループ創業97周年記念式典にて、三屋裕子アドバイザーよりご講演いただきました。

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三屋裕子さん プロフィール
日本バレーボール協会理事。元バレーボール全日本代表選手(1984年、ロサンゼルスオリンピックで銅メダルを獲得)。筑波スポーツ科学研究所副所長。日本バスケットボール協会会長。

世の中とともに変わり続けていく企業

創業97周年、おめでとうございます。国際自動車が97年もの長きにわたって続いてきたということは、97年間変化をしてきたということだと思います。「変えない」ということは大事なことですが、時代や周りが変わっていく中で、それに合わせて変わり続けていかなければ会社は続いていかないものです。今から20年前までの間にいくつの仕事がなくなったでしょう。携帯電話はスマートフォンになり、有料道路の料金所はETCが主流になり無人のところも増えてきました。精度の高い翻訳機の実用化により人間が英会話を学ぶことが不要にさえなってきました。西川社長が今後の事業展開のお話しで「IT施策に注力していく」と仰いましたね。国際自動車は世の中の変化と共に変わり続けていく企業です。

ホスピタリティは誰のため

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国際自動車が変わり続けていく中で、決して変えてはいけないものは企業理念であり、「ホスピタリティ」です。サービスとホスピタリティは違うと言いますが、その違いとは何でしょうか。バレーボールをはじめ多くのスポーツにおけるサービス、いわゆるサーブとは、ボールを相手のコートに打ち、相手が打ち返すことです。ポイントを稼ぎ相手に勝つためには、相手が取れないサービス・強いサービスを打つ必要があります。それは自身が勝つための「自分のために行うサービス」であり、相手からすると脅威となります。つまり、自分の利益や評価を得るためのサービスは、受け手にとっては余計なもの、いらないもの、かえって迷惑なものなのです。ホスピタリティとは「サービスを超えたおもてなし」だと言いますよね。常に受け手であるお客さまを第一に考え、自分の利益を度外視した行動がホスピタリティなのです。

たった一人の口コミ情報

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2019年からスポーツゴールデンイヤーが始まります。これはスポーツに携わる者として、大きなターニングポイントになることは間違いないと感じています。2019年にはラグビーのワールドカップ、2020年には東京オリンピック・パラリンピック、2021年には大阪で開催されるマスターズの国際大会。大きな大会が3年連続で開催されます。大会期間中に競技者をはじめ観光客が増えるというだけの話ではなく、我々スポーツ関係者が一番大切にしていかなければいけないのは、オリンピックを通して膨大な量の情報が世界中に発信されるということです。近年で最も成功したオリンピックとして2012年に行われたロンドンオリンピックが挙がることが多くあります。これは、招致された選手たちがSNSにロンドンオリンピックの環境、アクセスなどを評価する書き込みをしたことが大きく影響しています。たった一人の選手の口コミが、フォロワーである数十万人に情報として届いたのです。

私たちのミッション

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現在SNSの力、口コミの力は大きく、これからもっと影響力を増していくでしょう。これはしっかりと評価を受けられる時代になったとも言えます。たった一人の国際自動車の乗務社員がお客さまに対して素晴らしい接客をしたという事実が、「素晴らしいドライバーに巡り会えた」という情報となって拡散され、評価される世の中に変わってきています。国際自動車の社員一人ひとりがkmブランドを担う、発信者となるのです。創業97周年を迎えたということは、98年目のスタートラインに立ったということ。これから国際自動車は創業100周年までの3年間を送ります。前年と同じことを続けていくだけではなく、これからどうやって98年目に取り組んでいくのか。次のスタート、ひいては次の100年を迎える良いスタートラインに立つために、一人ひとりが意思を持って行動していきましょう

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