国際自動車グループ kokusai motorcars km

健康保持増進の取り組み

方針

国際自動車グループ 健康経営宣言

私たち国際自動車グループは、輸送の安全確保と企業理念実現のためには、社員一人ひとりの心身の健康が不可欠であるとの思いから、2017年に「km健康づくりマスタープラン」を策定、様々な取り組みをおこなってきました。
このたび、社員の健康づくり支援体制の更なる充実をめざし、「健康経営宣言」をおこないます。

  1. ⑴ ワーク・ライフ・バランスの推進
  2. ⑵ 健康に対する意識とヘルスリテラシーの向上
  3. ⑶ メンタルヘルス推進体制の強化
  4. ⑷ 煙草による健康被害の防止と喫煙率の低下
  5. ⑸ 健康問題の予防と対処のための健康診断・特定保健指導・予防支援の推進

以上を健康経営の推進体制として、『健康で豊かな社会生活を送ることができる会社づくり』に取り組むことを宣言します。

2025年10月
国際自動車株式会社
代表取締役社長  松本 良一

国際自動車グループ 健康経営戦略マップ

国際自動車グループ 健康経営戦略マップ
  • ※1 仕事に対してのポジティブで充実した心理状態を表す指標(ワーク・エンゲージメント)
  • ※2 社員の企業に対する信頼の度合い、社員と企業とのつながりの強さを表す指標(社員エンゲージメント)
  • ※3 健康問題に、起因したパフォーマンスの損失を表す指標(アブセンティーズム)
  • ※4 健康問題が理由で生産性が低下している状態(プレゼンティーズム)
  • ※5 社員の会社に対する「愛着」や「愛社精神」のこと
  • ※6 身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態

体制

国際自動車グループの安全衛生体制組織

国際自動車グループの安全衛生体制組織

経営トップをリーダーとした安全と健康の監督

国内では法令に従い、事業所ごとに労働組合、社員と安全衛⽣委員会を毎⽉1回開催し、労働災害の原因や対策、疾病休業者の状況や注意事項などの審議及び情報共有を⾏っています。また、グループ全体にかかわる⽅針や⽬標に関わる事項はトップマネジメントである社⻑が議⻑となる「健康経営委員会」で審議・決議しています。

沿革

国際自動車グループ 健康管理の沿革

国際自動車グループ 健康管理の沿革

実績・計画・目標

健康経営の取組みによる成果

(1)「健康経営優良法人2025」に認定されました

国際自動車では輸送の安全確保と社員の健康の保持増進のため「健康起因事故ゼロ」「疾病等による長期欠勤の低減」に向けた取り組みをおこなっています。その実績が認められ、経済産業省と日本健康会議が共同で顕彰する健康経営優良法人に8年連続で認定されました。この取り組みはハイヤータクシー業界では当社グループが初の事例となります。

健康経営優良法人2025認定ロゴ

健康経営優良法人2025認定証

(2)「働きやすい職場認証制度」二つ星を取得しています。

「働きやすい職場認証制度」二つ星取得会社
・国際自動車株式会社(T1)
・国際自動車株式会社(T2)
・国際自動車株式会社(横浜)
・国際ハイヤー株式会社
・株式会社kmモビリティサービス
2020年度 一つ星取得、2022年度 二つ星取得、継続中

※一つ星は、27項目全ての認証項目を満たす必要があり、二つ星は、法令を上回る取り組みを相当程度実施し、労働環境改善を積極的に進めている事業者に与えられます。
(2023年度認証実績 一つ星:628社 二つ星:206社 三ツ星:44社)
働きやすい職場認証制度の認証マーク

自動車運送事業(トラック・バス・タクシー)において、運転者の労働条件や労働環境について一定の基準を満たしている「働きやすい職場」として認証された優良な事業者のマークです。
笑顔で働くドライバーをイメージしたもので、ドライバーの皆様が安心して働ける職場環境を提供している事業者が一目で分かるようになっています。

働きやすい職場 二つ星認証マーク

(3)健康活動の取り組み・成果

国際自動車グループが、今後取り組む健康活動、取り組んできた健康活動については、以下となります。

  1. ① 禁煙キャンペーンの実施

    2016年から2022年において、禁煙キャンペーンを継続的に行い、累計232名が参加し74名(32%)が卒煙に成功しました。
    今回、国際自動車グループの喫煙状況を鑑み、2025年度も禁煙キャンペーンを実施します。

  2. ② 血圧・血糖値の対策

    健康診断の結果で血圧・血糖値が当社の基準値以上の場合は医療機関を受診し、結果によっては乗務を停止し治療に専念する措置を設けています。
    更に、血圧が高い社員は出庫前の血圧測定を義務付け、血糖値の高い社員は、リバウンド予防のため、1~3か月毎に治療効果を確認しています。

  3. ③ 特定保健指導の実施

    2024年度の健康診断結果をもとに、2025年2月に協会けんぽによる「特定保健指導」を実施しました。

  4. ④ がん検診の啓蒙

    女性のがん検診受診促進を目的に、婦人科がん検診(子宮頸がん検診、乳がん検診)の自己負担金の全額補助を2023年8月より実施しており、2024年12月末時点で、延べ30名の女性社員が受診しました。
    また、受診率が低かった前立腺がんにおいては、2024年夏期健康診断で、35歳以上の男性を全員対象として実施したところ、前立腺がん検査率は、98%となりました。
    会社、組合それぞれが、がんの早期発見に対する周知や情報発信を行うなど、啓発活動を積極的に展開しました。

  5. ⑤ 新卒者のメンタルヘルス対策

    2023年度から新卒者を対象にカウンセリングを実施しています。
    このカウンセリングでは、初めて社会に出る新卒者に対して、ストレスに気付く力を備えること、対処方法についての知識を得ること、それらを実行に移すことが出来るようになることを目的として実施しています。

健康項目結果

項目 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
定期健康診断受診率(%) ※1 100% 100% 100% 100%
再受診率(%) 55.1% 59.1% 70.3% 71.8%
ストレスチェック実施率(%) 67.3% 75.9% 74.2% 79.6%
高ストレス率(%) 9.7% 7.6% 8.5% 9.4%
高ストレス者面接率(%) ※2 1.2% 1.1% 3.8% 0.6%
喫煙率(%) 33.8% 33.2% 31.8% 33.9%
定期健康診断結果 肥満率 40.4% 39.9% 38.5% 41.9%
血圧リスク者率 ※3 11.6% 10.6% 7.2% 7.7%
血糖リスク者率 ※4 0.5% 0.4% 0.7% 0.6%
  • ※1 長欠者を除く
  • ※2 高ストレス者のうち、医師面接を実施した割合
  • ※3 収縮期血圧 150 mmHg以上または拡張期血圧 95 mmHg以上の人の割合
  • ※4 HbA1c9.0%以上の人の割合

取り組み

健康経営の今後に向けた取組み

「健康経営優良法人」の継続認定を目指し、健康経営に対する要求の変化を見据えながら、有効な施策の実施に取り組みます。
喫緊の対応が必要な健康課題は、メンタルヘルス対策、喫煙対策、若年層を含む生活習慣病対策、がん対策という認識のもと、健康活動のうち、

  • ・メンタルヘルス推進体制の強化とメンタル疾患を生み出さない職場づくりの推進
  • ・たばこによる健康被害の防止
  • ・健康問題の予防・対処のための健康診断・保健指導・予防支援の推進
を重点的に取り組む活動とします。

人々の幸せと持続可能な社会の発展に貢献するサステナビリティ・パートナーとしての役割を果たすために、「社員の健康はなにものにも代え難い財産」という想いのもと、社員のウェルビーイングの向上に努めます。

CSR