
PROFILE
国際自動車 kmモビリティサービス バスドライバー
2022年 キャリア(中途)入社 一色さん
キャリア(中途)入社でバスドライバーとして活躍中の一色さん。これまでのご経歴についてお聞かせください。
運送業者の営業兼ドライバーとして30年近く働いていました。30歳くらいの時、教習所に行かず独自で試験場へ行き様々な車の免許を取ったんです。バスの免許もトレーラーの免許もその時すべて取得しました。「食いっぱぐれないよう、何でもできるように」そう思って免許を取っていたんです。そんな甲斐もあり、営業とドライバーを兼ねながら、ほぼすべての車に乗ってきました。

そんな中、運送業者を55歳で退職。子どもたちが就職して落ち着いたので、バリバリ稼ぐという働き方からシフトしようと思ったんです。そこで、持っていた二種免許を活かそうとタクシードライバーの道へ。周りの人たちから国際自動車(kmタクシー)を勧められたのですが、確かに悪い噂を全く聞きませんでしたし、給与面や社会保険、福利厚生の面でも安心感がありました。
タクシードライバーとして3年弱ほど乗務した頃、国際自動車のスタッフから「一色さん、バスの免許(大型二種)も持ってるよね?」「バスドライバーが足りないから来てほしい」と声をかけられ、2025年8月にグループ会社のkmモビリティサービスへ転籍することになりました。タクシーでお乗せできるのは最大4人ですが、大型バスなら50人、70人。そんなバスならではの規模感に、ものすごく興味が湧いたんです。
バスドライバーとして働いてみて率直な感想を教えてください!
今は路線バスのお台場レインボーバスをメインで担当しているんですが、これが本当に楽しいんです。単に「運転が好きだから楽しい」とは違う感覚があります。一番の原動力は「お客さま」。お客さまの「ありがとうございました」の声で、次もまた頑張ろう、次へ活かしたい、と思えるんです。

また、お台場という街を走る路線という特徴も仕事のモチベーションに繋がっています。ここで働いているからこそ感じる魅力がたくさんあるんです。ルート内にレインボーブリッジがあったり、地元の小学生から観光客の方々まで多種多様な人々が乗ってくださったり。社会の中の一つのインフラとして、地域を支える役割として、バスがある。そんな感覚を直に受け止めています。
お台場で働くこの立地ならではの魅力があるんですね!
バスドライバーって、どんな人が挑戦できる職業だと思いますか?
さまざまなドライバー職を経験してきた自分としてもバスドライバーは感覚が違うというか、一種の「憧れの仕事」のように感じます。周りのバスドライバーの方々は本当に運転が上手いんです。狭い道でのすれ違い、瞬時の判断力。その力量を目の前にして、さらに憧れるんだと思います。現在、現場では未経験から挑戦している人もいます。kmモビリティサービスで研修を受けてデビュー、という方もいらっしゃいますね。スキルや適性について一言で言うのは難しく、イメージしづらいかもしれません。敢えて言えば、単に「運転が好き」という気持ちだけでは成り立たない仕事だと思います。大人数のお客さまをお乗せして命を預かる。自分のハンドル操作一つで安心を守る仕事ですから、その覚悟は求められると思います。
さて、ドライバーの方々にいつも聞いている質問がありまして。仕事の中でいつも使っている「こだわりグッズ」について教えてください!
こだわりといえば、この腕時計でしょうか。7年前に買った電波時計で、その前も同じような時計をしていたんですよ。「時間を守る」というのは、バスドライバーにとってものすごく重要で絶対的なこと。その時間感覚は、本当に「1秒の世界」です。もう少し踏み込んで言うと1秒より「早く」バスを出してはダメ。これは鉄則です。数秒遅く出ることは、安全上問題ないんですが、これが何秒も遅れてしまうと今度はお客さまの乗り継ぎが間に合わないなど、違う問題が発生してしまいます。ただ、道路の混み具合が関係しますので遅れてしまうこともしばしば。どう時間を間に合わせるか、どう対応するか、数秒単位で確認しながら判断するためこの時計は欠かせないんです。

「1秒の世界」というシビアな環境で仕事を進めているんですね。これぞ、プロフェッショナルの仕事!
時間通り進めるというプロ意識もありますが、時間通り進まない時のプロ意識も重要です。お客さまへの説明として、どういったコミュニケーションが正しいのか。ドライバーがそれぞれ工夫している部分かと思いますが、例えば遅れて到着した場合はまず外向けのアナウンスで「遅くなりました」と一言かけるようにしています。お客さまが乗車される時も直接「遅くなりました」と一言を添え、「ご乗車ありがとうございます」と繋げる。「遅くなりました」「お待たせしました」というお詫びの言葉を何よりも最初に伝えることが私のポリシーです。その「順番」が結構大事であると感じています。

こういった言葉の選び方、言葉のかけ方はある意味「kmのノリ」というか(笑)。自然とすべてのドライバーが実践していることだと思います。みんなが真摯な接客を心がけるからこそ、kmモビリティサービスの温かな風土が出来上がっているんだと思います。
kmグループでは「ホスピタリティ」という言葉を大切にしています。その「ホスピタリティ」という言葉について、一色さんはどのように捉えていらっしゃいますか?
「かゆいところに手が届く」ということだと思うんです。「補助席を開けましょうか」の一言や、駆け込む人を少しだけ待つなど。業務でルールが決まっていることとはまた別で気にかける部分と言いますか、自分ならではの声かけとアプローチの仕方が求められると思います。

バスドライバーの仕事は声かけ一つで大きく変わるんです。例えば、5,000円もするお台場レインボーバスの回数券。お客さまから「回数券をください」と言われた時「5,000円になります」と機械的にやり取りするだけじゃなく「いつもありがとうございます。5,000円になります」と心を込めて感謝を述べるんです。「またこのバスに乗ってみようかな」「またここで買ってみようかな」と思っていただければ嬉しいですね。ですから毎回、その都度声をかけて両手を添えてお渡しするように。これが私なりの誠意です。こうした接客は、これまでのドライバー歴の中で一貫して実践してきました。「ホスピタリティ」の根源は「思いやり」ですね。
一色さんのお話を聞いていると、仕事論の根底にある深い「バス愛」が感じられます!
バスを運転してみると、子どもの頃の記憶が蘇る感覚があるんです。「子どもの頃にバスに乗ったな」「バスの一番後ろの窓から外を見てたな」と。このように昔を振り返りながら、感慨に耽る瞬間も一興で。こういう仕事のあり方もいいな、コミュニティバスっていいな、と思います。「お台場レインボーバス乗り方教室」をはじめ、小学生向けのイベントもあるんですよ。かわいい小学生たちがバス停の並び方を学ぶ姿は本当にいいものです。
子どもたちが大きくなった時「子どもの頃に乗ったお台場のバスに乗ってみよう」と思ってくれたらいいなと。会社の未来がここにあるんじゃないか、そんな気にすらなります。私たちバスドライバーの一言、ちょっとした声かけで未来が変わるんじゃないかとそんなことを思いながら日々ハンドルを握っています。
最後に、今後の目標について教えてください!
現在バスドライバーとして働いていますが、元々さまざまなドライバー職への興味関心がありました。年齢的に異業種の挑戦は難しいと思いますが、バスドライバーにおいては、まだまだ、さまざまな車両の運転に挑戦できる環境があります。例えば観光バスのドライバーも担当してみたいですし、送迎バス(シャトルバス)も運転したいですね。さまざまな車両の運転を経験できるのも、ここならではの魅力。kmモビリティサービスは、「経験」と「挑戦」の会社です。色々な仕事をしたい、そういったモチベーションが自然と生まれる環境だからこそ長く働き続けることができるんだと実感しています。

本日は貴重なお話をありがとうございました!
お台場レインボーバス路線図


