PROFILE
2023年 新卒入社 朝海さん
国際自動車 三鷹営業所 タクシードライバー
さて、お仕事の中でいつも持ち歩いている「こだわりグッズ」について教えてください!
仕事の中でいつも持っている…最近導入した物なんですが、まずは首から下げるタイプのペンケース。割と最近手に入れたアイテムなんですけど、夏場に大活躍してくれました。ジャケットを脱ぐとシャツのポケットにペンを入れることになるんですが、どうも不格好になってしまうので…。また、秋口にはジャケットを着たり脱いだりすることが多く、その際にペンを忘れてしまいそうで!
なるほど!そんな深い理由が…!もう一点気になったのが、その水筒で…!
これですか!ずっと使っていますね(笑)。小学生の頃から使っていると思います。水分補給は大切ですね。お客さまと話す機会が多いので、知らない間に喉が渇いてしまっていることがあるんですよ。定期的に水分を取る必要があるんですが、なかなか車両を離れることができないので。水筒は必需品になってきますね。お茶常備、大切です。
これまで取材してきた中で、コーヒーを水筒に入れて持ち歩いている方もいらっしゃいましたね。
人それぞれ違いますね(笑)!ちなみに私は。乗務中はコーヒーを飲まないんです。なんだか、コーヒーを飲むとプライベートの自分に戻ってしまうような気がして…!仕事モードとプライベートモードのメリハリをしっかりと付けたい、という思いから「乗務中はコーヒーを飲まない!」というのが、切り替えスイッチになってしまいました(笑)。
なるほど(笑)。確かに仕事との切り替え、大切です。プライベートの時間、ワークライフバランスについてはいかがでしょうか?
現在、隔日勤務で働いています。二日分一気に働いて、二日分休むというイメージで。この勤務形態だと自然と、仕事とプライベートのメリハリが付きますね。以前、国際自動車のインタビュー記事の中で「いい意味で代わりがいる仕事」という表現をしている方がいらっしゃいました。その通りで、あるドライバーがが休んでいる間、他のメンバーが働いてくださる。その環境のお陰で、しっかりと休めて、休み明けに最高のパフォーマンスができるんです。世の中って、「あなたにしかできない仕事がある」とう言い方をされることがありますが…それはそれで極端だと思うんですよ。「あなたにしかできない仕事をするために、しっかりと休みも取ってくださいね!」。この方が幸せじゃないですか(笑)。
さて、ドライバーとしての経験を積む中で見付けた自分なりの「流儀」について教えてください。
安全管理については、工学部出身ならではの捉え方をしているという感覚があります。学生時代から機械を触ることが多く、常に安全管理、リスクマネジメントについて学んでいました。その知識は、タクシードライバーの仕事に通ずる所が多くあるんです。
具体的に、どんな考え方でリスクの管理をしているんでしょうか?
安全管理のために取っている行動やルーティン、その一つひとつの意味を確認しながら実践することが大事です。右折・左折する際の目視、ミラーの確認…その行動を何のためにするのか。慣れてくると、それぞれの行程を作業のように流れでこなしてしまうことがあります。取るべき行動にはちゃんと目的と理由がある、それを常に意識しながら取り組むことが大切ですね。このように、学部時代の学びや意識が今の仕事に繋がっているというのは、なんとなく嬉しくて(笑)。一つのやりがいに繋がっているように感じます。工学部の学びがドライバー職に活きる…予想外の学びが予想外の業界・職種の中で活きるという面白さがありますので、学部・学科の学び・特性に縛られず、幅広い視点で就職活動を進めることをおすすめしたいです!
朝海さんは、学生時代工学部にいらっしゃったんですね。入社のキッカケからお聞かせください!
学生時代は大学で生産工学部・環境安全工学科という学部・学科で学びました。近年の環境問題やSDGsについての新たな考え方・哲学について幅広く研究し、中でも興味関心を持ったのが景観マネジメント。まちづくりに関する知識を蓄え、さまざまな経験を積みました。
その学部・学科の卒業生は、一般的にどんな進路に進むのでしょう?
多くは、建設業界に進みます。施工管理からコンサルタントまで。幅広い進路がありますね。私自身も、はじめは建設関係やまちづくりに関する仕事を求めて就活に励んでいたんですが、なかなかご縁がありませんでした。合同説明会に参加した際、偶然kmタクシーのブースが目に入って。採用スタッフのメンバーが「車好きですかー?」とシンプルな呼び掛けをしていたんですが、ふと「そういえば車も好きだな~…」と(笑)。
何か、ピンと来るものがあったんですね(笑)。
これも何かの縁かな、と思い説明会へ参加してみたんです。正直な所、就職活動に疲れていた時期で…一種の気分転換として寄ってみただけ。ただ、全然知らない業界、興味のなかったドライバー職に、惹かれていったんです。それまでの就職活動の中で感じなかった、「わくわく感」と言いますか。直感的に、「タクシードライバー」の仕事、合っているかも!と思えたんです。
今思い返してみて、ドライバー職のどんな所が「刺さった」んでしょう?
それまでの就職活動の中では、どこか「腑に落ちない」という場面が多くて。どの企業にもいいところがあるのですが、その「腑に落ちない」所が目に入って、その引っ掛かりが「自分に合わないんじゃないか」という不安に繋がっていたんです。今思い返すと、これまでの自分の生活から遠く離れた分野の業界・職種ばかりを見ていた気がして。タクシードライバーの仕事は、街で見掛け、なじみがあり、どんな仕事かイメージもできる。いざ就職した時にどんな未来が待っているのかを想像できる、安心感がありました。それは、説明会の時の採用スタッフの方々が「ドライバーとは、こんな仕事で、こんな風に毎日を過ごして…」と詳細に説明してくださったからだと思っています。後から聞いた話、採用課のメンバーは元ドライバーが多いのだとか。働き始める前から将来についてイメージできたということが、入社を決意する大きな決め手になりました。
さて、タクシードライバーの仕事を初めて1年半。率直な感想を聞かせてください!
とにかくはじめての経験が多く…まずは「どう成長するか」を考えながら1年を過ごしました。自分なりのポートフォリオを作ることの大切さに気付けました。お客さまをお乗せする度に、その記録を残していくんです。何月・何日・何曜日・何時にお乗せしたお客さま、そのルートは最善だったか、何が成功で何が課題か。仮説を立てて、検証して、そのデータを集める中で、「この前まで課題だった点が解消された」「成功体験を積んだ」という事実がより明確に感じられるようになったんです。また、その成功体験は感覚的な物ではなく、売上の数字ではっきりと表現されます。もちろん、課題が多く残るような日も売り上げの数字にはっきりと出る。感覚的にも、視覚的にも、何をすべきかが見えてくるんです。
なるほど!成功体験も、課題点も、次に繋がる要素なんですね。
そうですね!悩んで後ずさりしてると、いつまでも成長できないんだな…と実感しました!
一年半のキャリアを経て、今どんな目標・キャリアステップを思い描いているのでしょうか?
しばらくタクシードライバーの仕事を続け、その知識と経験を活かして職種変更へ進みたいという思いがあります。この春に社内インターンシップでグループ会社の整備関連の仕事を体験しました。内勤への職種変更という選択肢については、入社前の説明会で聞いていました。入社後に色んな選択肢がある会社、という点も入社の決め手になりました。先程触れたように、工学部出身だからこその視点から、kmタクシーに還元できることもあると思うんです。これまでの経験を予想外の場所で活かす…という面白さがキャリアプランの大きな軸になっているように思います!
なるほど。入社の決め手になった「予想外の場所で力を発揮する面白さ」は、今後のキャリアステップにも繋がっているんですね。職種変更を見据える中で、今意識していることはありますか?
やはり、ひとつの視点に囚われず、多角的に判断できる人間でありたいと思います。学生時代に経験した「景観マネジメント」に通ずるような、いわゆる「マネジメント」系の仕事に興味を持っています。そこで活きるのが、「予想外の場所で力を発揮する面白さ」。会社の抱えている課題を解決に導くという目標のために今できることは、ドライバー職でさまざまな経験を積むことですね。ドライバー職の中で得た経験が、マネジメントの「予想外」の部分で活きることを期待して!
本日は貴重なお話をありがとうございました!