PROFILE
2017年 中途入社 松本さん
国際自動車 世田谷営業所 タクシードライバー
未知のタクシー業界へと飛び込んだ松本さん。新しい仕事に対して、不安はありませんでしたか?
これまでの経歴の中で営業事務の仕事を経験した中で、「もしかしたら営業の仕事ができるのでは?」という自信が生まれていて。それに加えて元から運転スキルがあったので前向きに捉えていたんです!ただ、いざ仕事が始まると、緊張と不安がいっぱいで。正直当初は「お客さま乗せたくないな…」とタクシードライバーあるまじき思考に陥っていたこともありました(笑)。最初は、それくらいネガティブだったんですよ。それでもがむしゃらに働き続けられたのは、正社員として雇っていただけたことへの恩義と言いますか。実は国際自動車(kmタクシー)への就職で、初めて正社員として働き始めたんですよ。正社員としての給料はこれまでの派遣社員・契約社員としての給料とは比べ物にならないくらいの高待遇で。非常に助かっています!
確かに、収入面での変化は大きいですよね。
これまでは、周りは正社員の中自分だけ派遣社員・契約社員という環境。自分だけ違うというのは、精神面で感じるつらさもありました。今はそんな差異もなく、仕事を楽しみながら働けています!
モチベーションの維持に繋がっているんですね!ただ、そんな中でも気持ちの浮き沈みや、波がある物で…。
確かに、そうですね。ぶっちゃけ、日によって疲れが溜まっていたり、元気だったりと差がありますよね。タクシードライバーの仕事のいいところは、ある程度自分の裁量で「今日はいつも以上に頑張れる日」「今日は冷静に動く日」など働き方を変えられる点。自分の気持ちが追いつかない時にがむしゃらに働いても、空回りしちゃいますしね。自由度の高さは、タクシードライバーの仕事の魅力の一つだと思います!
中途入社で国際自動車(kmタクシー)に入社された松本さん。前職では、営業事務の仕事をされていたんですね。
kmタクシーへの転職以前は油圧機器メーカーにいまして、その会社で営業事務を担当しておりました。当時は契約社員という形での雇用でしたね。
高校卒業後はビジネス系の専門学校へ進学したんですが、特に志望進路はありませんでした。ざっくり、ある程度の収入を得られれば問題ないかな、など楽観視していたんです。そんなこんなで、卒業後はアルバイトを開始、飲食店のデリバリー配達員として働きました。
特に進みたい業界や職種はなかったんですね。
それが、当時はちょうど就職氷河期と言われる時代で。なかなか、明るい未来を思い描くことが難しかったんです。こういった道に進みたい、という思いがあっても現実的じゃない。ですから、とにかくアルバイトでもいいから働き口を探す…という思考になっていたんですよね。
なるほど。当時の社会全体の動きが影響していたんですね。ただ、ずっとアルバイト勤務を続けていたわけじゃないようで。
アルバイト勤務から一転、今度は派遣社員として就職し、そこで初めて営業事務の仕事に関わり始めたんです。派遣社員としてのキャリアは2年ほど。特に苦手意識はなく、寧ろ営業や事務の仕事は向いているかも?と感じる程、毎日の仕事はスムーズに進んでいました。そこから転職を重ねて、先程お伝えした油圧機器メーカーへ。最初は派遣社員としてスタートしたんですが、契約社員として働くことになり、新たなキャリアステップを踏み出すことができたんです。ただ、そんな最中の2008年頃。リーマンショックが起こってしまったんです。
就職氷河期に引き続き、これまた大きな社会の動きに飲まれてしまう形に。
その時、一緒に働いていた仲間達の中で派遣社員として働いていたメンバーは、あっさりと切られる形で解雇されてしまったんです。雇用形態のルール上、真っ当且つ仕方のない判断だとは思うのですが、それにしても残酷で容赦ない結末でした。そんなことがあってから、正社員として働いていない以上は何が起こるか分からない…現実と向き合うように変わったんです。
なるほど。それが、新たなキャリア獲得のキッカケに。
そうですね。それが、直接的に転職活動のキッカケになりました。ただ、ぶっちゃけ言うと他にも理由があって。これまでいた会社はどこも懇切丁寧な対応で私のことを雇ってくださっていたんですが、正直なところ正社員と派遣社員・契約社員では給料や待遇がまったく違いました。その上、成果に対して正当な評価を受けて昇給するという未来も見えない。現状を変えることが難しい中で働き続けるというのは、向上心もやりがいも見付けられず苦しいものでした。
転職活動で、その現状を打破しようと。
ただ、いざ転職活動に踏み切っても、受け入れてくださる企業はなかなか見付からず。年齢の関係で仕事は限られていました。ただ、そんな中なんとか正社員として働ける場所はないかと探し続けて、やっと見付けたのがタクシー業界の仕事。kmタクシーなら、現状を変えることができると思えたんです。というのも、採用から入社、乗務を通して、どの場面でも年齢・性別を理由にした壁を感じる場面がなかったんです。寧ろ、同じ悩みを抱えて、その現状を乗り越えている人が多くて。同じ目線で頑張る仲間達がいるからこそ、ここで気持ち新たに前に進めているんだと思います!
最後に、いつもの質問を…。お仕事の中で欠かせない「こだわりの一品」を教えてください!
私のこだわりは、この拡大鏡ですね。最近は、外国人のお客さまが乗車された際に地図やスマートフォンの画面をこちらに示す場合がありまして。その地図や画面が見えないと正しい場所までお送りすることができないので!
なるほど。ここ最近の流れのインバウンドの流れの中で、必需品も変わってくるんですね。その他、お仕事の中でのこだわりや、心掛けていることなど教えてください!
やっぱり「会話力」は欠かせないスキルだと思いますね。今までお乗せした中で、印象的だったお客さまと言えば…ノリノリで喋ったお客さまのことを思い出してしまいます。自分からは話し掛けないのですが、時々「このお客さま、喋ってほしいんだな」と感じる瞬間がありまして(笑)。そんなお客さまとは、つい会話が弾み…「タクシー辞めて、ウチに来ないか?」って言われたことも(笑)。
会話力!これもまた、これまでの経歴の中で培ったスキルですね!
会話の中では、基本「褒める」ということを意識しています。どんな細かい所でも、見付けて褒める。「お客さま、よくこんな道をご存じですね!」など…そんな些細なキッカケからコミュニケーションは生まれるので!
タクシーの中で過ごす時間を、楽しい時間に!松本さんのこだわりが感じられます!本日は貴重なお話をありがとうございます!