今回お話を伺ったのは、2015年3月20日にキャリア(中途)入社したタクシードライバーの森山さんです。
前職で自動車教習所の教官をしていた時代に「国際自動車のタクシードライバーのレベルの高さ」に感動したことがきっかけで転職したという森山さん。
「乗務後に毎回発行する『運転記録』の点数が100点じゃないと、仲間たちから『なんで今日は100点じゃないの?』と聞かれるんです」と笑いながら話してくださった森山さんは現在、板橋営業所の班長としても活躍されています。
そんな森山さんに、「ホスピタリティとは何か?」という質問に答えていただきました。
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されますが、そのときに「東京ってあったかい場所なんだな」と思ってもらえるようなホスピタリティを発揮したいなと思っています。
以前、海外のお客さまをお送りした際に、「ターミナルI」と書かれたメモ用紙を渡されたんです。宿泊されていたホテルのフロントに航空券を見せて書いてもらったものみたいなんですけど、羽田空港の第一ターミナルは国内線なので「第一ターミナルでいいのかな?」と疑問に思いました。
ですが、英語が流暢に話せないのでなんとお尋ねすればいいのか自信がなかったのと、金沢や京都へ観光に行かれるのかもしれないと思ってそのまま第一ターミナルへ向かったんです。
ですが、お客さまが飛行機に間に合わなかったら大変だと思い、到着した際に航空券を見せていただいたら記載は国際線(Internationalの”I”)でした。慌てて国際線ターミナルへ向かったので無事間に合ったのですが、下手な英語でも勇気を持ってコミュニケーションを取ることの重要性を実感した出来事でした。
ですから、国際自動車のドライバーがそれぞれホスピタリティを発揮して、訪日外国人のお客さまに「東京にきてよかった」と思っていただけるようなサービスを提供していきたいと思っています。
例えば、「新宿駅に行ってください」と言われたときは、ただ目的地までお送りするのではなく、その先の予定をお伺いします。デパートへ行きたいならデパート側にお送りした方がいいですし、電車に乗られるのであればどの沿線をご利用になられるのかを聞いて、一番近い改札口へお送りする、などできることは沢山あります。「お土産を買おうと思って駅にきたのに、こっちの改札口には何もなかった!」となるとお客さまにご不便をおかけしてしまいますからね。
お客さまに寄り添ったホスピタリティを発揮することで、「また東京に来たい」と思っていただけるようなサービスを提供してまいりたいと思います。
(取材日:2017年1月13日)
森山さんの入社までの経緯やタクシードライバーとしてのエピソード、班長としてのエピソードは以下の記事からご覧いただけます。
元自動車教習所の教官が感動した、国際自動車の教育とは?