今回お話を伺ったのは、2016年1月にキャリア(中途)入社されたハイヤードライバーの田邉さんです。
ユニバーサルドライバーという福祉系の仕事から転職された田邉さん。
二人のお子さんを育てながら、得意な英語と運転スキルを活かし活躍しています。
会社のゴルフ部で同僚とゴルフを楽しんだり、ご自身で月に一度着物会を開催したり、趣味のスポーツに精を出したりと、プライベートも仕事も全力投球。
そんな田邉さんに「ホスピタリティとは何か?」という質問に答えていただきました。
皆さんは「ノーマライゼーション」という言葉をご存知でしょうか?
高齢者や障害者など世間一般で弱者と言われる人も健常者と区別されることなく、社会生活を共にできるのが望ましい社会であるという考え方です。
福祉関係の仕事をしていた私にとっては馴染み深い言葉であり、kmグループのモットーであるホスピタリティ・ドライビングにも繋がると思っています。
ノーマライゼーションを実現するための手段の1つが、「困った方に率先して手を差し伸べること」です。
例えば着物をお召になっているお客さまには、できるだけ楽に乗り降りできるようなドアサービスを心がけます。「体重を全て預けてしまって大丈夫ですよ」とお声がけして、後ろから私の身体で支える。裾が地面についていないか、挟まっていないかと注意して丁寧にドアを締める。ご乗車中もせっかくの美しい帯が潰れてしまわないように、タオルを丸めて腰に当てる。
そんな風に自分がその場でできる最善の方法を常に行うようにしています。困った方に率先して手を差し伸べられる人間になるためには、こちらにある程度の余裕やスキルが無いといけません。臨機応変に対応するために必要なスキルが備わっているか?と每日自問しています。
先日嬉しいことがありました。
女性のお客さまをお送りしたときのことです。薄着で肌寒いと仰っていたので「こちらをどうぞ。床についても構いませんので、足元までしっかり温めてくださいね」と私のジャケットをお貸ししました。するとお客さまが「今までのドライバーさんでこんなことをしてくれる人なんていませんでした。ありがとう」と大変喜んでくださったんです。
お客さまの「困ったこと」が常に分かりやすい状態であるとは限りません。
ドライバーの私から話しかけることは少ないので、お客さまの行動・言動・雰囲気などから感じ取るのが大事です。一つひとつの行動は丁寧に、けれどもスムーズでわざとらしくない対応をしていきたいですね。
その場にあった表情、目は優しく、丁寧な言葉遣い、ご利用いただいた感謝。
これらを忘れず、困った方のお役にたつハイヤードライバーに成長していきたいです。
田邉さんの詳しい仕事内容については以下よりご覧いただけます。
運転好き女子必見。お母さんも活躍中のハイヤードライバーってどんな仕事?